学生時代から社会人になって十数年。
私は何度も引っ越しを経験しました。
不思議なもので、引っ越しを繰り返すと、家具を買わなくなります。
最初からそう考えていたわけではありません。
何度も荷造りをし、運び、また片付ける。それを繰り返すうちに、
「家具は財産ではなく、次の引っ越しで困る荷物になる」
という感覚が、少しずつ身についていったのです。
実際には学生時代から現在まで6回ほど引っ越しました。
そして、
・ベッドを買わない
・タンスを買わない
・段ボール収納
・発泡スチロールブロック
無意識のうちに「捨てやすい暮らし」を選んでいました。
その中で、「家具」「収納」に類するものは、極力買わない習慣が身についてきました。
ベッドを置くという発想は、私にはほとんどありませんでした。床に布団のほうが、シンプルでむしろ清潔だと思っていたくらいです。
まあ、子供たちが小さかったこともあり、川の字で寝る時期だったのもあるんですけどね。
◆写真=白い段ボールに収納。見た目が悪くはない。引っ越す日は、そのまま処分できます

衣類収納、ソファ、食器棚、下駄箱、という類です。大きくて動かしにくい家具は、できるだけ持たないようになりました。引っ越しを繰り返していると、自然と買わなくなっていきます。常に新しい場所へまた行くことを想定して生活するようになります。

◆写真=靴箱や棚代わり――ホームセンターで買った一枚板で

衣類は、最小限のハンガー掛けと樹脂の衣装ケース。通常、棚の類をかうところも、段ボール(白色で見た目が悪くないもの)を駆使し、
引っ越しのときは、そのまま処分できます。靴置きも、発泡スチロールブロックとホームセンターで買った板があれば十分でした。(;^_^
引っ越しを繰り返した結果、私は家具を持たない人になったわけではありません。
「簡単に手放せる方法」を選ぶ人になりました。
今振り返ると、この考え方が現在の「モノを減らす暮らし」につながっていたように思います。
当時は、そんなことを考えていたわけではありません。
私の収納は、「おしゃれ収納」ではありません。
いつでも動ける収納です。
ただ次の引っ越しを、少しでもシンプルにしたかっただけです。
でも、その積み重ねが、今の私の暮らし方を作っていました。
今思えば、引っ越しが私に教えてくれたのは、「所有すること」よりも、「手放しやすく暮らすこと」だったのかもしれません。

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