【モノを減らす暮らし⑥】捨てにくい名刺をどうする?――人との記憶まで捨てるわけじゃない

再スタート

名刺――。

今はもう、名刺管理アプリ全盛の時代ですよね。
私もここ4、5年は「myBridge」というアプリを使っています。

とはいえ、仕事をしていると、まだまだ紙の名刺をいただきます。私自身も名刺は作っています。
スマホ同士で交換するのが100%になるのは、もう少し先でしょうか。

◆写真――名刺管理アプリ。利用率が上がっているような、そうでもないような……

「これから」の名刺は、それでいい。

問題は、これまでの名刺です

この20年、30年で、たまりにたまった名刺。
一枚一枚は薄いし、さほど場所を取るものでもありません。

でも、これも「モノを減らす」という基本方針に従えば、整理しないわけにはいきません。

◆写真――約25年? たまりにたまった名刺と、その他のカード。全体ではこんな量ではありません。これは一部です。私も仕事してたんだなぁ(笑)。仕事以外のものも3割ぐらいありますね

まずは全部出して、3つに分ける

まずは仕分けです。

これが、なかなか手間なんです(笑)。

例えば1日30分。
1週間か2週間くらいかけるつもりで、少しずつやる。

ファイルや「名刺ブック」に入っているものも全部出して、私は3種類に分けます。

A キープする
B 一時保留する
C 手放す

Cは廃棄。
Aは新しいルールで管理するか、必要ならアプリへ。
Bは所定の箱など、なるべく目に入る場所に置いて、後でもう一度判断します。

問題は、やっぱりCです。

名刺は、整理すべき「モノ」と少し違う

名刺を捨てにくいのは、そこに人の記憶がくっついているからだと思います。

名前を見る。
「ああ、この人にはお世話になったな」
「この人と、こんな仕事をしたな」
「この人、元気かな」

そんなことを思い出す。
すると、一枚の紙なのに、スパッと廃棄できません(-_-;)

でも、20年会っておらず、連絡も取っていない人もいます。
肩書も、会社も、住所も、連絡先も変わっているでしょう。亡くなった方もいらっしゃいます。

その名刺を持ち続けることが、その人を大切にすることなのか?
そう考えるようになりました。

名刺を手放しても、その人との記憶まで捨てるわけではありません。
残しておきたい思いや感謝があるなら、名前や思い出をノートやデジタルのファイルに残してもいい。

そして名刺そのものには、
「さようなら」
「ありがとう」

そう思って、手放すことにしました。

名刺を整理すると、別のモノまで見えてくる

この作業をしていると、名刺以外のものも大量に出てきます。

ポイントカード。
ショップカード。
「100円OFF」のチケット……。

見ると、とっくに期限が切れている(笑)。

こういうものを整理していると、
「もう紙のポイントカードは持たない」
など、自分なりの新しいルールもできてきます。

これが、モノを減らす作業の面白いところだと思います。

ただ捨てて、スペースを空けるだけではない。
「これからは、どうする?」
を考えるきっかけになる。

何のために整理するのか

再スタートのため?
整理のため?
モノを減らすため?

全部です。

名刺一枚一枚を見ていると、昔の仕事や人間関係まで思い出します。

時間も手間もかかります。
でも、過去を振り返るだけではなく、
「これから何を残して、何を持たずに生きるか」
を考える時間にもなります。

モノを減らすと、ときどき新しい考えが生まれる。
これも「終活」の、意外な効能なのかもしれません。

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